RFID、NFC、IoTに関する用語集|スマートラック・テクノロジー

用語集

ア行

ISO 14443 a/b / アイエスオー14443 a/b
10センチメートル(4インチ)未満の距離(短距離トランスポンダに適用可能)で読み書き可能なRFIDトランスポンダの国際産業規格。FeliCaやMifareもこの規格に沿ったものです。同規格は符号化方式や変調方式などの違いから、TypeA、B、および非公式なTypeCの3つに分類される。


ISO 15963 / アイエスオー15963
10センチメートル(4インチ)未満の距離(短距離トランスポンダに適用可能)で読み書き可能なRFIDトランスポンダの国際産業規格。1〜1.5メートルの最大読み取り距離を提供する長距離トランスポンダに適用される。


IoT ( Internet of Things) / アイオーティ(モノインターネット)
IoTは「Internet of Things」の頭文字をとった略語。直訳すると「モノのインターネット」、つまり、インターネットによる情報伝達機能を「モノ」に対して組み込むことで、モノとモノ、モノとヒト、そして最近ではモノとコトさえも、インターネットでつなぐ仕組みを表しています。RFIDは、IoTにおいて、モノとモノ、モノとヒトがインターネットを介して情報のやりとりができるようにするためのツールとして注目されている。


アクティブ・トランスポンダ / Active Transponder
トランスポンダの中でも、情報を送信し、データを受信するために必要なエネルギーを供給するバッテリを内蔵しているものを言う。


RFID (Radio Frequency Identification) / アールエフアイディ (無線周波数認証)
IC と小型アンテナが組み込まれたタグやカード状の媒体から、電波を介して情報を読み取る非接触型の自動認識技術。複数の媒体の情報を一括で読み取ることや、内蔵された IC への新たな書き込みができ、情報を消去して媒体を再利用することも可能。


RFID Printer / アールエフアイディ・プリンタ
埋め込まれたRFIDトランスポンダを使用してラベルに印刷し、トランスポンダ内のチップに情報をエンコードするデバイス。


暗号化 / Encryption
データをスクランブルすることにより、意図された人によってのみ解読され読むことができるようにすること。RFIDシステムでは、トランスポンダのマイクロチップ上の蓄積された情報を保護するため、またはタグとリーダー間の通信の傍受を防ぐために暗号化されている。


アンテナ / Antenna
トランスポンダがデータを送受信できるようにする導電性要素。受動低周波(135kHz)および高周波(13.56MHz)のトランスポンダは、通常、磁界を形成するためにリーダーのコイルアンテナと結合するコイルアンテナを有する。UHFトランスポンダアンテナには、多くの異なる形状がある。リーダーはまた、電波を放射するために使用されるアンテナを有している。リーダーアンテナからの無線周波数エネルギーは、トランスポンダによって「収穫」され、マイクロチップに電力を供給するために使用され、マイクロチップはそれ自体の信号を送信する。


インレイ / Inlay
PETフィルムなどの上にICチップとアンテナを配置したアンテナ付ICチップのこと。2次加工を施すことによりラベル状・カード状などの製品となる。また、金属対応・ドライクリーニング対応などそれぞれの使用環境に適合させる事も可能。「インレット」とも言われる場合もある。


HF (High Frequency) / エイチエフ (ハイ・フリークエンシー)
RFIDシステムのトランスポンダからリーダーにデータを送信するために使用される電磁波の周波数のうち、短波(High Frequency) 3MHz~30MHzの周波数帯の電波のこと。RFIDでは世界共通で13.56MHzが使用されている。通信距離は比較的短め。人やモノを1対1で認証するような、近接エリアでの用途に適している。 おサイフケータイや交通系カードなどの電子マネーに搭載されているNFC(Near Field Communication)も、HF帯RFIDの一つ。

 

エッチング/ Etching
トランスポンダのアンテナを生産するために使われるいくつかの技術のひとつ。化学溶液による腐食作用を利用して行う加工方法で、アンテナはアルミニウムまたは他の金属からエッチングされている。

 

NFC (Near Field Communication) / エヌエフシー
「Near Field Communication」の略で、日本では「近距離無線通信」などと訳されている。ISOで規定された国際標準の無線通信規格。非接触ICカード機能やリーダー/ライター機能、機器間通信機能などが利用できる。短波HF帯(13.56MHz)を利用する、数センチ程度の短い通信エリアが特徴で、スマートフォンなどの小型端末にNFCチップを搭載すれば、他のNFC対応機器と近づけて通信する機能を持たせることができる。

 


円偏波用アンテナ/ Circular-polarized antenna
円形パターンで電波を放射するUHFリーダーアンテナのこと。このアンテナは、トランスポンダのリーダーへの向きが変化する状況で使用される。波は円形のパターンで動くので、アンテナに当たる可能性が高くなる。(「直線偏波アンテナ」も参照のこと)。

 

欧州電気通信標準化機構(ETSI;エッツィ) / European Telecommunications Standards Institute (ETSI)
ETSI(European Telecommunications Standards Institute)は、ヨーロッパにおける電気通信全般にかかわる標準仕様を作成することを使命とする独立した非営利団体。標準化の対象としては、電気通信、テレビ放送、高度道路交通システム(ITS)、医療電子技術、ネットワーク機能仮想化などの他、RFIDも含まれる。本拠地はフランスのソフィア・アンティポリス。


カ行

 

基盤 / Substrate
完成品の一部を形成するプラスチックなどのキャリア材料(IDカードやキーホルダーサイズのRFIDなど)。


固定リーダー / Fixed Reader
壁、出入口、ゲート、テーブル、棚またはその他の非可動構造物に搭載するRFIDインテロゲータで、ITシステムがRFIDトランスポンダの固有のID番号や他の内容を読み取ることを可能にする。


コールドチェーン/Cold Chain
医薬品や化学製品、生鮮食品などを生産・輸送・消費の過程の間で途切れることなく低温に保つ物流方式のこと。コールドチェーンの商品は、腐敗を防ぐために所定の温度範囲を維持する必要がある。温度許容値は、出荷される実際の品目によって異なる。


サ行

 

サプライチェーン・マネジメント/Supply Chain Management (SCM)
供給業者から最終消費者までの業界の流れを統合的に見直し、プロセス全体の効率化と最適化を実現するための経営管理手法のこと。RFIDの典型的な適用分野で、純価値の創造、競争力のあるインフラストラクチャーの構築、世界規模の物流の活用、需要と供給の同期、およびパフォーマンスの測定を目的とした、サプライチェーン活動の設計、計画、実行、制御、および監視が含まれる。


シェーディング/Shielding
RFIDリーダーとトランスポンダ間の通信チャネルを妨害するラジオノイズを、ファラデーケージ、メタライズシート、フォイルまたは金属バリアの原理を使って防止すること。


資産追跡 / Asset Tracking
RFIDトランスポンダを高付加価値資産やリターナブルな輸送コンテナに組み込むことで、企業は手作業をほとんどまたはまったく行わずに、その場所のデータを迅速に収集することができます。資産にタグを付けると、企業は資産の利用率を高めることができ、最後に資産を使った者を特定し、メンテナンス・ルーチンを自動化し、紛失する品目を減らすことができます。


周波数/Frequency
1秒以内の完全な波の繰り返し回数。1Hzは1秒で1つの完全な波形に等しくなります。1KHzは1秒間に1,000波に相当します。RFIDタグは、通常、低、高、超高周波を使用します。各周波数には長所と短所があり、いくつかのアプリケーションに適しています。


受信信号強度インジケーション/Received signal strength indication (RSSI)
無線通信機器が受信する信号の強度を測定するための回路または信号のこと。RFIDでは、リーダーアンテナに近いトランスポンダからの信号が強いので、RSSIを使用してトランスポンダの距離を決定する。


タ行

 

ダイポールアンテナ/Dipole Antenna
使用電波の波長の2分の1より短い直線状の導体を、左右対称に配したアンテナで、無線通信で最も広く使用されています。RFIDトランスポンダでは、これらの左右対称のアンテナがマイクロチップに接続されている。


タグ
カスタマイズされたハウジングを備えたパッシブ・トランスポンダの一般的な名称。ほとんどのRFIDタグには、情報の記憶および処理、無線周波数(RF)信号の変調および復調、および他の特殊な機能のための集積回路(IC、マイクロチップ)と、信号を受信して送信するためのアンテナがある。


タンパーエビデントタグ/Tamper-evident tag
開封明示機構のあるタグのこと。ボックス、パッケージまたはコンテナが開封されたときにリーダーと通信するRFIDトランスポンダ。


直線偏波アンテナ/Linear-polarized antenna
リーダーからの電波を一方向または極性で送信するアンテナのこと。読み取り可能な距離を増やし、高密度材料を介してより大きな浸透を提供することができる。直線偏波リーダーアンテナとともに使うように設計されたトランスポンダは、読取り用のアンテナと方向を揃えて配置する必要がある。(「円偏波アンテナ」を参照のこと)。


低周波(LF:ロー・フリークエンシー)/LF (Low Frequency)
RFIDシステムのトランスポンダからリーダーにデータを送信するために使用される電磁波の周波数のうち低周波数のこと。車のキーレスエントリーなどの無線通信に利用されている。


トラッキング/Tracking
流通プロセス上にある個別のオブジェクトやボックス、パレット、コンテナなどの場所や状況などを追跡すること。


トランスポンダ/Transponder
TRANSmitter(送信機)とresPONDER(応答機)からの合成語。信号を受けると自動的に応答を送る装置。マイクロチップと、キャリア材料基板に結合されたアンテナとからなるマイクロエレクトロニクス回路で、インレイ、ラベル、またはタグの形で提供される。


ナ行

 

認証/Authentication
RFID関連で、人やモノを認証するという意味。RFIDおよびNFC技術を使えば、モノまたは人のアイデンティティの認証が可能に。個人を特定する、偽造品を減らすなどの用途で利用されている。


ハ行

 

パッシブ・トランスポンダ/Passive transponder
リーダーの電磁場によって放出されるエネルギーを使用してチップに電力を供給し、信号を通信するトランスポンダ。バッテリが不要なため、これらのタイプのトランスポンダは通常メンテナンスフリー。


フリーエア/Free air
何にも付けられていないRFIDタグの読み取り距離性能を表す用語。


マ行

 

マイクロコントローラ/Microcontroller
コンピュータシステムが備える機能をコンパクト化し、半導体チップに集約した集積回路のこと。高度な暗号化機能を搭載し、高度なデータ操作を可能にすることができるため、マイクロコントローラチップは、データのセキュリティと完全性が不可欠なアプリケーションでよく使われている。


ミドルウェア/Middleware
一般には、コンピュータの基本的な制御を行うオペレーティングシステム(OS)と、各業務処理を行うアプリケーションソフトウェアとの中間に入るソフトウェアのこと。ここでは、RFIDリーダーとITシステムとの間のサーバ上に存在するソフトウェアを指す。ミドルウェアは、データをフィルタリングし、有用な情報のみをエンタープライズアプリケーションに渡すために使用される。また、いくつかのミドルウェアは、ネットワーク上のリーダーデバイスを遠隔から制御および管理するためにも使用されることがある。


メモリーチップ/Memory Chip
データを記憶する装置として使用される集積回路。


モバイルリーダー/Mobile Reader
人、車両、または装置で持ち運びや輸送が可能なトランスポンダ内のチップ上のデータを読み書きする機器。RFIDトランスポンダの固有のID番号やその他の内容を読み取ることを可能にする。


ヤ行

 

UHF (Ultrahigh Frequency) / ユーエイチエフ(ウルトラハイ・フリークエンシー)
RFIDシステムのトランスポンダからリーダーにデータを送信するために使用される電磁波の周波数のうち、極超短波(Ultra High Frequency) 300MHz~3GHzの周波数の電波のこと。日本のRFIDでは、952MHz~954MHzが使用されている。一括で読み取りを行う必要のある、数メートル離れた距離での用途に適しています。在庫管理や自動検品などの多くは、この周波数帯が使われている。

 

誘導結合/Inductive coupling
トランス結合ともいわれ、一次回路と二次回路のコイル間の電磁誘導の結合を利用するもので、変成器などのように比較的低い周波数を必要とする回路に用いられる。誘導結合を使用するRFIDシステムでは、リーダーアンテナとトランスポンダアンテナの各々はコイルがあり、共に磁界を形成する。トランスポンダは、フィールドからエネルギーを引き出し、マイクロチップはこのエネルギーを使用してトランスポンダアンテナの電気的負荷を変化させる。これらの変化は、読取装置アンテナによって拾い上げられ、トランスポンダの固有のシリアル番号を含むことができるデータストリームに変換される。


ユニークID/nique identifier
固有の識別子。一意の識別子。マイクロチップに格納されたトランスポンダを個別に識別するシリアル番号。


読取精度/Read accuracy
正常に読み取られたタグの割合を示す。例えば、フィールドに1000個のタグがあり、985が正常に読み取られた場合、読み取りの精度は98.5%。


ラ行

 

ラベル/Label
在庫追跡やサプライチェーン管理に使われるRFID技術。例えば、小売業者が複雑なサプライチェーンをリアルタイムで管理できるように、大手サプライヤはRFIDチップやアンテナなどのラベルを製品に取り付ける。


リアルタイム位置測位システム/Real-time locating system (RTLS)
リアルタイムで、モノや人の位置を自動的に特定して追跡するシステムのこと。無線RTLSタグはモノに取り付けられるか、人によって着用され、ほとんどのRTLSでは固定基準点がタグから無線信号を受信して三角測量によって位置を決定する。利用例として、組立ラインを通過した自動車の追跡、倉庫内の商品のパレットの配置、または病院内の医療機器の場所確認が挙げられる。


リーダー/Reader
トランスポンダ内のチップ上のデータを読み書きする機器。